地デジの民放は映るのにNHKだけ映らないときは、受信料の支払い状況だけを見て原因を判断しないでください。まずはNHK総合とEテレのどちらが映らないかを確認します。
次に、テレビ本体と録画機のどちらで起きるか、家のテレビ1台だけか複数台かを比べます。室内では再起動、テレビへの直結、地域設定、チャンネル再スキャン、受信レベルの順に確認できます。
屋根上のアンテナや集合住宅の共用設備は触らないでください。複数台・複数戸で同じ症状がある、室内確認で改善しない場合は、住まいと受信方法に合う窓口へ切り替えます。
NHKだけ映らないときは最初に4つを切り分ける
同じ「NHKだけ映らない」でも、症状の出方で確認場所が変わります。設定を変える前に、局・機器・台数・受信方法の4点を比べるのが最初の一手です。
次の表で自宅の状態に近い行を見つけ、最初に見る場所を絞りましょう。
| 症状 | 考えやすい範囲 | 最初の確認 |
|---|---|---|
| NHK総合だけ | 局別の設定・受信状態 | 総合とEテレを比較 |
| NHK総合とEテレ | 設定・受信経路 | 地域設定と再スキャン |
| 録画機経由だけ | 録画機・接続経路 | テレビへ直結 |
| 家の複数台 | 分配・共通設備 | 住まいと受信方法 |
テレビ1台だけなら、そのテレビや周辺配線から確認します。家の複数台で同時に映らないなら、分配器より上流や建物側の設備も候補になるため、むやみに設定を変えない方が安全です。
NHKだけ映らないときの確認順
確認は、元に戻しやすく危険の少ない操作から進めます。途中で映るようになったら、そこで止めてしばらく様子を見てください。
- テレビと録画機を再起動し、テレビ直結で確認する
- 地域設定を確認し、チャンネルを再スキャンする
- NHK総合・Eテレと民放の受信レベルを比較する
- カード関連エラーがある場合だけB-CAS/ACASを確認する
テレビと録画機を再起動し、テレビ直結で確認する
テレビと録画機の電源を切り、機器の取扱説明書に従って再起動します。レコーダーを経由している場合は、壁のアンテナ端子とテレビを一時的に直接つなぎ、NHK総合とEテレを確認してください。
直結で映るなら、アンテナ全体よりも録画機、分配、接続ケーブル側を優先して見直せます。コネクターの緩み、入力と出力の取り違え、ケーブルの強い曲がりがないかを室内で確認します。
地域設定とチャンネル再スキャンを確認する
NHKがチャンネル一覧にない、引っ越しやテレビの移動後に映らない場合は、地域・県域設定を先に確認します。その後、テレビの設定メニューから地上デジタルの初期スキャンまたは再スキャンを実行します。
メニュー名と初期・再スキャンの働きは機種で異なります。テレビと録画機は別々に設定が必要な場合があるため、それぞれの取扱説明書を優先してください。
- 録画中はスキャンできない機種があるため、予約と録画状態を先に確認する
- スキャン後はチャンネル一覧と録画予約が意図どおりか確認する
NHK総合・Eテレの受信レベルを比較する
再スキャンで改善しないときは、テレビの受信設定でNHK総合、Eテレ、正常に映る民放の受信レベルを確認します。一部のチャンネルだけ低い場合は、局別の受信状態を見直す手がかりになります。
表示値や良好範囲はメーカー・機種で異なるため、インターネット上の数値と単純比較しないでください。取扱説明書にある色や推奨範囲と、同じテレビ内での局間差を見ます。
B-CAS/ACASはエラー表示があるときだけ確認する
画面に「カードが入っていない」などのカード関連メッセージがある場合は、B-CASカードの挿入状態を確認します。抜き差し時に電源を切る必要がある機器もあるため、必ず機器の説明書どおりに操作してください。
ACAS内蔵機器は、利用者がカードを取り外す構造ではありません。カード関連表示がなくNHKだけ映らない場合は、B-CAS/ACASを主因と決めつけず、再スキャンと受信レベルの確認を優先します。

NHK以外も含めて特定の1局だけ映らない場合は、チャンネル単位の切り分けを詳しく確認すると原因範囲を整理しやすくなります。
改善しないときは住まいと受信方法で相談先を選ぶ
室内の接続、再スキャン、受信レベルを確認しても直らない場合は、住まいと受信方法に合う窓口へ切り替えます。故障箇所は決めつけず、画面表示と試した内容を伝えましょう。
屋外や共用部分に原因がありそうでも、次の作業は自分で行わないでください。
- 屋根や外壁へ上がってアンテナの向きを変える
- 集合住宅の共用盤、共用ブースター、壁内配線を開ける
戸建て・個別アンテナはアンテナ工事業者
戸建てで家の複数台に同じ症状があり、直結や再スキャンでも改善しない場合は、アンテナ工事業者が候補です。受信レベル測定と、アンテナから分配までの経路確認ができるかを相談します。
テレビ1台だけなら、出張点検を依頼する前に別のケーブルや別端子で比較します。テレビ本体のエラー表示が続く場合は、先にメーカーサポートへ確認する選択肢もあります。
集合住宅・共同アンテナは管理会社や管理組合
マンションやアパートでは、自室のテレビ1台だけか、複数台・近隣住戸でも同じかを確認します。複数戸で同時に起きている可能性があるなら、共用設備を触らず管理会社・管理組合へ連絡します。
修理費の負担は、設備の所有区分、賃貸借契約、管理規約、故意・過失の有無で変わります。映らない状況だけで入居者負担または管理側負担と決めつけないでください。
CATV・光テレビ・機器エラーは契約事業者かメーカー
CATVのセットトップボックスや光テレビ経由なら、アンテナ工事業者より先に契約事業者へ確認します。障害情報、契約コース、受信機の再設定など、サービス側でしか確認できない項目があるためです。
テレビや録画機の型番固有のエラー、ACAS関連表示、設定画面が開けない症状はメーカー窓口が適しています。相談時は次の情報をまとめると、同じ確認の繰り返しを減らせます。
相談先へ伝える4項目
- NHK総合・Eテレ・両方のどれが映らないか
- テレビ1台、家の複数台、近隣住戸のどこで起きるか
- テレビ・録画機の型番、受信方法、画面のエラー表示
- 再起動、直結、再スキャン、受信レベル確認の結果

NHK受信料と「映らない」は分けて考える
地デジのNHKだけ映らないことと、受信契約の手続きは同じ問題ではありません。まずは受信トラブルとして切り分けることが、今の症状を直す第一歩です。
NHKは、NHKの放送を受信できる設備を設置した場合などを受信契約の基準として案内しています。一時的にNHK総合やEテレが映らないことだけで、契約が不要になったとは判断できません。
反対に、受信料の支払い状況だけを見て、受信障害の原因と決めつけるのも避けましょう。
設備の廃止や契約に関する個別判断は、受信機の状態と世帯の事情を整理してNHKの公式情報・窓口で確認してください。この記事の確認順は、地上デジタルの受信トラブルを切り分けるためのものです。
NHKだけ映らないときの疑問を解消
Eテレだけ映らない場合も確認順は同じ?
判断点を先に確認します。基本の順番は同じです。EテレだけかNHK総合も映らないか、1台か複数台かを確認し、再起動、直結、再スキャン、受信レベルへ進みます。
再スキャンでほかのチャンネルが消えることはある?
あります。初期スキャンは全チャンネルを設定し直す機種があります。地域設定、受信方法、録画予約への影響を取扱説明書で確認してから実行してください。
B-CASカードは必ず抜き差しした方がよい?
必ずではありません。カード関連メッセージがある場合だけ、電源操作を含めて機器の説明書に従います。ACAS内蔵機器は、本体を開けてカードを探さないでください。
まとめ|症状を比べ、室内確認から相談先へ進む
地デジは映るのにNHKだけ映らないときは、NHK総合とEテレ、テレビと録画機、1台と複数台を先に比べます。その後、再起動、直結、地域設定・再スキャン、受信レベルの順に確認してください。
カード確認は関連エラーがある場合に限ります。室内確認で改善しない、家の複数台や複数戸で同じ症状がある場合は、設備を触る前に相談先を切り替えることが大切です。
戸建ての個別アンテナはアンテナ工事業者、集合住宅は管理会社・管理組合、CATV・光テレビは契約事業者、機器固有エラーはメーカーへ、画面表示と試した内容を伝えましょう。

